『書斎の造りかた』林望☆☆☆☆☆

書斎を持っている人は少ないと思うが、書斎をほしい人はたくさんいると思う。この本は人生を有意義に過ごすためには書斎が必要であると考えており、この考えには納得させられた。趣味や知的好奇心、自立性を確立させるためには書斎(工房でも可)が必要であり、また、趣味や知的好奇心は人生を充実させるためには必須事項である。これより人間的厚みを持つ為には書斎は必須である。書斎を持つためには家族を説得する必要があるが、何を人生の最重要課題にするかが決まっていれば、この説得は可能であり、将来うすっぺらい人間にならないためにも、書斎は確保すべきである。自分の生活に当てはめて考えると、知的自己鍛錬を行うため自由な時間と空間が必要だった時に、これを確保できず非常に歯がゆい思いをしたことがあった。この本をもっと早く読んでいれば、人生の選択を間違えなかったかもしれない。また、現状できることを考えた場合、今の部屋のレイアウトは知的自己鍛錬の場にはなっていないため、将来のビジョンを見据えたレイアウト変更が必要。